こんにちは!協議会事務局です。
先日、JARUS主催の「田園自然再生活動の集い」に参加してきました!
今回のテーマは「千の地の知(ちのちのち)」。
ちょっと難しい言葉に聞こえますが、「それぞれの土地に眠る知恵を再発見して、未来に活かそう!」という、ワクワクするような内容でした。
栃木県の多面的機能支払の活動にも活かせるヒントがたくさんありましたので、ギュギュッと凝縮してお伝えします!
1.「昔の知恵」は、最先端の循環型モデルだった!
静岡県立農林環境専門職大学の中山教授のお話で目からウロコだったのが、「昭和30年代ごろまでの農村の暮らしこそが、究極の循環型社会のお手本である」ということ。
・風を読み、天候を知る:富士山麓の焼畑では、自治会長が風向きや気候のサイクルを熟知して実施日を決めていたそうです。
・水への感謝を忘れない:農業用水は単なるインフラではなく、先人を神様として祀るほどの「地域の精神的支柱」でした。
こうした「自然を読み解く感性」や「共同管理の精神」を、今のGAP(農業工程管理)などの新しい手法とうまく融合させることが、これからの地域づくりには欠かせません。
2.活動を長続きさせるキーワードは「楽しさ」と「ゆるさ」
パネルディスカッションでは、活動組織の皆さんの悩みに直結する「継続のコツ」が話題になりました。
・「農作業」ではなく「農村体験」を楽しむ!:都市住民や子どもたちを巻き込むには、まず「楽しむこと」が一番。理屈抜きで楽しむ姿が、地域への信頼につながります。
・「都合のいい時だけ参加」を認める:人手不足の中、全員に強制するのではなく、「得意なことで貢献」「来られる時だけ」という多様な関わり方を認める“ゆるさ”が、今の時代には必要です。
3.外の目、若い目を取り入れる
「聞き書き甲子園」のように、若い世代が地域の「名人」に謙虚に話を聴く取り組みが紹介されました。
対面で直接話を聴き、身体を使って体験することで、データだけでは伝わらない「継承知」が深く記憶されます。
私たち事務局も、こうした「次世代リーダーの育成」や「都市と農村をつなぐ環境づくり」をしっかり支援していかなければと、改めて身が引き締まる思いでした。
まとめ:未来への一歩
国(農水省や環境省)からも、地域の共同活動を後押しする新しい施策や「自然共生サイト」といった認定制度の話がありました。
私たちの活動は、単なる草刈りや泥上げではありません。「地域の宝物(知恵)」を次世代へつなぐ、かっこいい活動です!
今回の「集い」で得たヒントを、これからの研修会や現場支援で皆さんに還元していきたいと思います。
一緒に、栃木の豊かな農村の未来を創っていきましょう!
次はあなたの地域の「知恵」を教えてください!
事務局では、皆様の活動現場への訪問をいつでもお待ちしています。

